寝室の下に巨大な陥没穴、寝ていた男性が行方不明 米フロリダ州
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【3月2日 AFP】米フロリダ(Florida)州で2月28日夜、自宅で就寝していた男性が寝室の下に突然開いた巨大な陥没穴にのみ込まれ、行方不明となった。地元当局が1日、発表した。
行方不明となっているのは、フロリダ州タンパ(Tampa)郊外のブランドン(Brandon)に住むジェフ・ブッシュ(Jeff Bush)さん(36)。家にいた他の数人の家族は無傷で脱出した。
弟のジェレミー(Jeremy Bush)さんによると、「車が家に突っ込んできたような大きな衝突音と、兄の叫び声が聞こえた」という。ジェレミーさんは兄を助け出そうとしたが見つからなかったと涙を流しながら語った。「見えたのは巨大な穴と、兄のマットレスだけだった」
ジェレミーさんは穴の中に飛び降り、一心不乱に地面を掘り始めたという。「兄は見つからなかった。助けを求める兄の叫び声が聞こえた気がした。兄はきっと死んでしまったと思う」
通報を受けて現場に駆けつけた救助隊員らは、寝室に開いた巨大な穴を目にした。ヒルズボロー郡消防局(Hillsborough County Fire Department)のブライアン・ロジャーズ(Brian Rogers)局長によると、救助隊員らはジェレミーさんを穴から引き上げた後、超高感度の聴音機やカメラを使ってジェフさんの捜索を行ったが、生きた人間の気配は検知されなかった。
救助隊が作業に当たっているが、地元消防当局の1人はジェフさん生存の見込みは低いと話している。ロジャーズ消防局長は記者会見で、家の下の地面は現在も崩壊を続けており、当局は近隣住民を避難させたことも明らかにした。(c)AFP