【2月12日 AFP】米南部ミシシッピ(Mississippi)とアラバマ(Alabama)の両州で前週末、複数の強力な竜巻が発生し、少なくとも60人が負傷、住宅数百棟が損壊した。

 週明け11日の現地当局の発表によると、強烈な嵐が直撃したミシシッピ州フォレスト(Forrest )郡ハッティズバーグ(Hattiesburg)市では、地域一帯に大雨が降り続き洪水の恐れも生じている。

 ミシシッピ州の緊急事態管理当局の広報担当者によると、ハッティズバーグ市と隣接するレマー(Lemar)郡では現時点で死者の報告はないものの約60人が負傷し、うち2人が重傷を負った。しかしこの悪天候によって住宅数百棟が損壊し、またサザン・ミシシッピ大学(University of Southern Mississippi)の構内も被害を受けた。

 一方、アラバマ州の緊急事態管理当局によると、同州周辺は10日に悪天候に見舞われたが、これまでに負傷者の報告は受けていないという。

 米国立測候所(National Weather ServiceNWS)によると、 ミシシッピー川下流の渓谷一帯に激しい雨が降り続けば、洪水や鉄砲水の発生が懸念されると警告している。(c)AFP