【2月1日 AFP】(写真追加、一部更新)メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)にある国営石油会社ぺメックス(Petroleos MexicanosPemex)の本社が入っているビルで31日、爆発があり、少なくとも15人が死亡、100人以上が負傷した。現場では生存者の捜索が続いている。

 爆発があった54階建ての高層ビルからは黒煙が立ち昇った。ぺメックスは、停電のために人々を本社ビルから避難させたと発表した後、広報担当者がマイクロブログのツイッター(Twitter)で「1階と中二階が損傷し負傷者が出た」と述べていた。

 低層階の窓は割れてがれきが散乱した。ぺメックスは爆発の原因は調査中であり、原因について現時点で報道されていることは臆測の域を出ないと述べた。

 メキシコ市の当局者はAFPに、ビルの下層階にある配電室にガスがたまっていたと語ったが、爆発の原因はまだ確認できていないと語った。

 テレビは激しく損傷した1階の様子や、担架やオフィス用の椅子に乗せられて搬送される人々の映像を放送した。一部の目撃者は地元のメディアに多くの人ががれきに埋まっていると語っている。

 従業員の1人は民放テレビ、テレビサ(Televisa)に、爆発は午後4時(日本時間1日午前7時)ごろ発生し、窓が割れて負傷者が出て、大勢の人がショックを受けていたと語った。

 ペメックスは1日250万バレルの原油を生産する世界第4位の石油会社。(c)AFP/Sofia Miselem