大雪で190キロ大渋滞、4000台立ち往生 ロシア
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【12月4日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)とサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)を結ぶ幹線道路M10で先週末、豪雪のため190キロメートルに及ぶ大渋滞が発生し、零下5度の極寒のなか4000台を超えるトラックが長時間立ち往生する事態となった。現地報道によると、人里離れた森の中で44時間にわたって身動きが取れないままの車もあったという。
ロシア政府は3日、道路交通サービスを改善する必要があることを認めた。
「ロシア道」の通称で知られるM10は、ロシアでも最も交通量の多い幹線道路の1つ。大渋滞はこの時期としては大雪に見舞われた11月30日夜から始まり、交通当局が除雪車を出動させるとさらに混乱が拡大したという。
交通問題を担当するドミトリー・O・ロゴジン(Dmitry O. Rogozin)副首相は、交通当局の対応に不手際があったのは明らかだと指摘し、降雪が始まった当初、使用可能な機材の半分も使われなかったと述べた。また、ウラジーミル・プチコフ(Vladimir Puchkov)非常事態相は、立ち往生した車のドライバーに対する食料や水、医療品といった支援にも問題があったことを認めた。
一方、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は、道路交通サービスには改善の余地があり再発防止に努める必要があるとした上で、ロシアの気候の厳しさにも言及。「わが国の天気は非常に複雑で、いつでも雪が降る可能性がある。ドライバーはこの事実を念頭に置いて準備をしなければならない」と述べた。
交通警察当局によると、M10の渋滞は3日未明から解消し始め、午前中には平均走行速度は通常時と同じ時速80キロに戻ったという。しかし国営ロシア通信(RIA Novosti)は同日午後、大雪警報が出ているトベリ(Tver)郊外のM10で新たな渋滞が発生しつつあると伝えている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS
ロシア政府は3日、道路交通サービスを改善する必要があることを認めた。
「ロシア道」の通称で知られるM10は、ロシアでも最も交通量の多い幹線道路の1つ。大渋滞はこの時期としては大雪に見舞われた11月30日夜から始まり、交通当局が除雪車を出動させるとさらに混乱が拡大したという。
交通問題を担当するドミトリー・O・ロゴジン(Dmitry O. Rogozin)副首相は、交通当局の対応に不手際があったのは明らかだと指摘し、降雪が始まった当初、使用可能な機材の半分も使われなかったと述べた。また、ウラジーミル・プチコフ(Vladimir Puchkov)非常事態相は、立ち往生した車のドライバーに対する食料や水、医療品といった支援にも問題があったことを認めた。
一方、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は、道路交通サービスには改善の余地があり再発防止に努める必要があるとした上で、ロシアの気候の厳しさにも言及。「わが国の天気は非常に複雑で、いつでも雪が降る可能性がある。ドライバーはこの事実を念頭に置いて準備をしなければならない」と述べた。
交通警察当局によると、M10の渋滞は3日未明から解消し始め、午前中には平均走行速度は通常時と同じ時速80キロに戻ったという。しかし国営ロシア通信(RIA Novosti)は同日午後、大雪警報が出ているトベリ(Tver)郊外のM10で新たな渋滞が発生しつつあると伝えている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS