【11月25日 AFP】(写真追加)バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)郊外の衣料品工場で火災が発生し、消防当局によると121人が死亡した。

 火災はダッカから30キロ北に位置する工場で24日夜に発生したが、消防車が到着したのは火災発生から4時間以上たった後で、労働者たちは建物の2階以上の高さから飛び降りたという。消防当局は当初、死者を9人と発表していたが、その後112人の遺体を発見した。

 火災の原因は現在のところ不明だが、欧米向けに輸出される衣類を安価な労働力で製造しているバングラデシュの衣料品工場では、配線の手抜き工事などによる電気系統の問題が火災につながることが多い。また、消防当局によると周辺地域は水が不足しているという。

 バングラデシュでは2010年12月にも、ハミーム・グループ(Hameem Group)の縫製工場で29人以上が死亡する火災が発生している。犠牲者の多くは火の手で避難路を失い、工場の屋根から飛び降りて死亡した。(c)AFP