【11月2日 AFP】(一部更新、写真追加)米メディア報道によると温帯低気圧に変わって米東海岸に上陸した大型ハリケーン「サンディ(Sandy)」による死者数は1日、15州で少なくとも92人に達した。米ニューヨーク(New York)市のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長は、市内でこれまでに40人の死亡が確認されたと発表。被災地では警察と消防が懸命の救助活動を続けており、死者数は今後さらに増える可能性が高い。

 ニューヨークでは1日、市営地下鉄が一部で運行を再開したが、約65万人がいまだに停電の影響を受けている。米電力会社コン・エジソン(Con Edison)によれば、一部地域では電力の復旧は11日まで遅れる見通しだ。

 一方、ニュージャージー(New Jersey)州ホーボーケン(Hoboken)のハドソン川(Hudson River)流域では、浸水した家屋に閉じ込められた人々の救出活動が続いており、国防総省によるとこの2日間で2000人が救出された。ホーボーケン市当局によると1日現在でまだ2万人が自宅に閉じ込められているという。

 サンディによる経済的損失は500億ドル(約4兆円)に上るとの推計もある。(c)AFP/Brigitte Dusseau and Andre Viollaz