【10月30日 AFP】(写真追加)米ニューヨーク(New York)市で29日、建設中の90階建て高層ビルの最上階付近に設置されたクレーンの先端部分が温帯低気圧に変わったハリケーン「サンディ(Sandy)」の強風で折れ曲がり、ぶら下がった状態になった。

 事故が起きたのはセントラルパーク(Central Park)近くに建設中の高層ビル「One57」(306メートル)。警察と消防が周辺の道路を封鎖し、隣接する大手ホテルなどの建物にいた人は避難させられた。今のところけが人の報告はないが、クレーンの部品が道路に落下したとの目撃情報が出ている。

 マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長の発表によると、高層ビル周辺のガス・水道は止められ、危険性調査のため市当局の技術者らと消防当局の専門家らがビルに入った。

 仏建築家クリスチャン・ド・ポルザンパルク(Christian de Portzamparc)が設計したこのビルはニューヨーク市でも指折りの高級住宅ビルで、完成は来年の予定。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると最近ペントハウス1戸が9000万ドル(約72億円)以上で売れたという。(c)AFP