【9月8日 AFP】中国南西部の山岳地帯で7日午前11時(日本時間正午)すぎ、マグニチュード(M)5.6の地震が立て続けに2回発生し、これまでに少なくとも80人が死亡、700人以上が負傷した。

 被災地ではインフラが激しく損傷しているため被害状況の把握が難しく、死者の数は今後さらに増えると当局ではみている。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、震源地は雲南(Yunnan)省と貴州(Guizhou)省の省境付近。米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によれば、最初の地震は7日午前11時20分(日本時間午後12時20分)に発生し、震源の深さは約10キロ。2回目の地震発生はその約1時間後で、地震の規模は共にM5.6だったという。

 負傷者は7日までに731人が確認されたが、新華社通信はその後、数字を更新していない。雲南省当局によれば、6650棟の家屋が被害を受け、10万人が避難した。また牛舎の倒壊により数千頭の牛が死んでおり、疾病の流行も懸念されている。

 震源に近い地域では、家屋が多数倒壊し、路上はパニックになった人々であふれた。地震により電力網が切断されたほか、地滑りが発生し道路が通行不能になっているため、救出活動は難航しているという。(c)AFP