【9月6日 AFP】中米コスタリカ北西部で5日午前8時42分(日本時間同日午後11時42分)ごろ、マグニチュード(M)7.6の地震が発生した。

 米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、震源は首都サンホセ(San Jose)から約150キロ離れた太平洋沿岸のグアナカステ(Guanacaste)州で、震源の深さは約40キロ。

 サンホセでは一部のビルや学校で中にいた人たちが建物の外に避難したほか、市内の広い範囲で停電し、携帯電話も短時間不通になった。

 地元住民によると木が倒れたり、建物の屋根が壊れたり、道路に地割れができるなどの被害が出た。コスタリカで地震は珍しくないが、住民は今回の地震の規模の大きさに驚いている。隣国のニカラグア、パナマ、エルサルバドルでもゆれは感じられた。

 米太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)はコスタリカ、パナマ、ニカラグアに津波注意報を出したが既に解除している。当初はメキシコとペルーにも津波注意報が出された。

 ニカラグアの気象当局者は地元のメディアに、コスタリカに近いサンファンデル・スール(San Juan del Sur)の沿岸で引き波がみられることから、当日中に沿岸に高波が押し寄せるおそれがあると述べた。

 赤十字によると、この地震でコスタリカ北西部の町ニコヤ(Nicoya)からあまり遠くない、震源から約10キロ離れたフィラデルフィア(Filadelfia)の町で男女各1人が心臓発作で死亡した。(c)AFP/Isabel Sanchez