【8月29日 AFP】ハリケーン・アイザック(Isaac)は28日、米ルイジアナ(Louisiana)州に上陸し、7年前にハリケーン・カトリーナ(Katrina)による甚大な被害を受けたニューオーリンズ(New Orleans)へと向け移動している。

 米国立ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)によると、日本時間28日午前10時現在、ハリケーンの中心はニューオーリンズの南東120キロの地点にあり、ルイジアナ州の沿岸部をゆっくりと北西に移動している。

 熱帯低気圧だったアイザックは28日、勢いを増してハリケーンとなった。最大風速は約36メートルで、一帯は暴風雨となっている。

 ハリケーンセンターによるとメキシコ湾北部沿岸で「危険な高潮」が発生しており、ルイジアナ州、ミシシッピ(Mississippi)州、フロリダ(Florida)州などでは最大2.9メートルの水位上昇が報告された。

 また暴風雨により停電が発生し、エンタージー・ニューオーリンズ(Entergy New Orleans)のウェブサイトによると、同社の顧客12万人に影響が出ている。

 アイザックがニューオーリンズに接近するのは、7年前のカトリーナとちょうど同じ時期になる見込み。カトリーナでは、メキシコ湾沿いの地域で1800人以上が死亡した。(c)AFP