米穀倉地帯の干ばつ、農業被害は25年ぶり最悪 トウモロコシ8割に影響
このニュースをシェア
【7月19日 AFP】米中部の穀倉地帯を襲った大規模な干ばつについてトム・ビルサック(Tom Vilsack)米農務長官は18日、農作物の被害は過去25年で最悪の規模だとの認識を示した。
米国は世界最大のトウモロコシと大豆の産出地だが、ビルサック長官の記者会見によると既にトウモロコシは78%、大豆は11%が被害を受けている。トウモロコシ価格は6月1日比で38%、大豆価格は24%上昇しており、今後も食糧価格の高騰が懸念されるという。
被害の深刻度は収穫が2割減少した1988年の干ばつほどではないものの、被害地域は当時よりはるかに広範囲で、国土の6割が影響を受けているとビルサック長官は述べた。
米国海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)は16日、1956年に次ぐ最悪の干ばつだと発表している。(c)AFP/Tangi Quemener