【7月19日 AFP】東京電力(TEPCO)は18日、福島第1原子力発電所4号機の核燃料プールから未使用燃料を試験的に搬出する作業を開始した。昨年3月の東日本大震災による事故発生後、プールから燃料を取り出すのは初めて。

 今回取り出したのは長さ約4.5メートルの未使用の燃料(新燃料)2本。前日の東電発表によると、事故後、燃料冷却のために注入された海水による腐食の状況などを確認する。4号機の燃料プールには事故当時保管されていた1300本以上の使用済み燃料と200本以上の未使用燃料が残っている。

 テレビ各局は、白い放射能防護服を着た作業員らが損壊している4号機の建屋上部に上り、クレーンで核燃料を取り出す様子を放映した。

 東電は今月中に試験作業を開始することは発表していたが、「核物質防護」を理由に、詳しい実施日程は公表していなかった。(c)AFP