【7月13日 AFP】フランスのモンモディ(Mont Maudit、4465メートル)で12日朝、約20人のグループが雪崩に巻き込まれて9人が死亡した。この他にも負傷した9人が地元の病院で手当てを受けた。

 このグループは現地時間午前1時30分(日本時間同日午前8時30分)ごろ3600メートル地点のベースキャンプを出発していたが、雪崩で負傷した1人が午前5時25分(日本時間同日午後0時25分)ごろ雪崩発生の警報を鳴らした。

 現地警察によると死亡したのは英国人3人、ドイツ人3人、スペイン人2人、スイス人1人。死亡者には英国登山評議会(British Mountaineering CouncilBMC)のロジャー・ペイン(Roger Payne)元事務局長も含まれていた。

 イタリアからの山岳救助隊員を含め約50人が標高4000メートルを超える場所での捜索に当たった。

 雪崩の原因については、登山者の1人が山腹でシート状の雪や氷を壊したことによるものとみられている。モンモディはフランス語で「呪われた山」という意味で、モンブラン山塊で3番目に高く、その登頂は西ヨーロッパ最高峰モンブラン(Mont Blanc、 4810メートル)より難しいとされている。(c)AFP/Antoine Agasse