【7月2日 AFP】米東部で前月29日に雷を伴う暴風雨が発生し、中部大西洋地域を中心とした9州で約370万世帯が停電した。1日の時点で電力は徐々に復旧しているが、東部各州で記録的な猛暑となり、当局は熱中症への注意を呼びかけるとともに、ひょうを伴う暴風雨の発生を警戒している。

 米メディアによれば、29日の暴風雨により少なくとも11人が死亡し、メリーランド(Maryland)州、バージニア(Virginia)州、ウェストバージニア(West Virginia)州、オハイオ(Ohio)州の4州は非常事態を宣言した。

 ワシントンD.C.(Washington D.C.)とその周辺地域に電力を供給するPEPCOは完全復旧には1週間ほどかかる可能性があると発表している。

 1日は多くの場所で気温が38度近くまで上昇した。民間の気象予報サイト「アキュウェザー(AccuWeather.com)」によれば、ミズーリ(Missouri)州セントルイス(St. Louis)、ワシントンD.C.などの都市では2日も記録的な猛暑は続くとみられ、最高気温が観測史上最高になる可能性もある。(c)AFP/Robert MacPherson