【6月13日 AFP】米国土安全保障省によると、米西部の9州で山火事が続発しており、特にコロラド(Colorado)州とニューメキシコ(New Mexico)州では過去最大規模となっている。

 同省によると現在、コロラド、ニューメキシコの他、アリゾナ(Arizona)、カリフォルニア(California)、ユタ(Utah)、ワイオミング(Wyoming)など9州で、19件の大規模な山火事が発生しており、各地の消防などとの緊密な連携の下、消火活動にあたっている。

 中でも、9日早朝にコロラド州の州都デンバー(Denver)北西約100キロに位置するフォートコリンズ(Fort Collins)近郊で発生した山火事の規模は同州史上3番目の規模となり、「ハイパーク・ファイア(High Park Fire)」と名付けられた。火事の原因は落雷だったことが確認されている。

 延焼面積は10日から11日の間だけで約2倍に拡大して約1万5800ヘクタールに達し、13日現在で約1万7200ヘクタールが焼けた。これまでに62歳の女性1人が、住んでいた山小屋の焼け跡から遺体で発見された。

 今回の西海岸一帯の山火事に対し、連邦当局は消防士約4500人を派遣し、また被災各州に資金面の緊急支援も実施している。(c)AFP/Judith Crosson