【6月1日 AFP】イタリア北部で起きた地震の被災者を支援するために、伊高級スポーツカーメーカー、フェラーリ(Ferrari)は前月31日、支援目的のチャリティーオークションをインターネット上で開催すると発表した。

 20日と29日の2度にわたってイタリア北部を襲った地震では計23人が死亡、数万人が家を失った。フィアットグループ(Fiat Group)傘下のフェラーリは、被害の大きかったエミリア・ロマーニャ(Emilia-Romagna)州モデナ(Modena)県の県都モデナに近いマラネロ(Maranello)に本社がある。

 フェラーリは声明で、「エミリア・ロマーニャ州を襲った地震の犠牲者家族を支援するため、世界的に入札者を募る大規模なインターネット・オークションを行うことを決定した」と発表した。出品される「重要かつ貴重」な品物の中には、レース専用モデル「599XX」の最新の特別仕様車、フェラーリ「599XX Evo」も含まれている。この車は通常、開発プロセスの一環として、選ばれた顧客だけが運転できる。販売価格は130万ユーロ(約1億2500万円)。

 また現在フェラーリのF1チームに所属するドライバー、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とフェリペ・マッサ(Felipe Massa)がそれぞれ寄付したレーシングスーツとヘルメットも出品される。オークションは来週、フェラーリのウェブサイトにて開催となる。(c)AFP