イタリア北部でM6の地震、6人死亡 歴史的建造物の被害甚大
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【5月20日 AFP】(一部更新、写真追加)イタリア北部で20日未明、マグニチュード(M)6.0の地震があり、当局発表によるとこれまでに6人が死亡、負傷者は50人以上に上っている。同国文化省によると、歴史的建造物に甚大な被害が出ているもようだ。
震源地はボローニャ(Bologna)の北方36キロのフィナーレ・エミーリア(Finale Emilia)で、震源の深さは10キロ。揺れは20秒ほど続き、伊北東部エミリア・ロマーニャ(Emilia-Romagna)州からベネチア(Venice)にかけた広域で感じられた。その後も余震が数回続いた。
この地震の前には、金融・経済の中心地ミラノ(Milan)があるロンバルディア(Lombardy)州でもM4.1の地震が発生していた。
救急隊員らによると死亡した3人はフェラーラ(Ferrara)近郊の工場の夜勤作業員で、工場が倒壊し下敷きになった。負傷者の大半はモデナ(Modena)県に集中している。
ボローニャなどでは、揺れに驚いた人々が路上に飛び出し一時パニックになった。テレビの画面には半壊した住宅や路上のがれきが映し出されている。教会の塔などにも損壊が出ている。
地震のあった地域はイタリアの工業の中心地であると同時に、歴史的建造物や美術的価値のある遺産が多く存在する地域。フェラーラの街並みは世界遺産に登録されている。(c)AFP