【5月14日 AFP】ブラジル北東部を襲っている干ばつは過去50年間で最悪の規模だと、地元メディアが13日報じた。1100以上の町が深刻な被害を受けているほか、農村部では水争いも起きているという。

 日刊紙オ・グロボ(O Globo)によれば、各地で起きる水争いでは1日平均1人が死亡。動物の衰弱死も相次いでいる。水不足は農業にも大打撃を与えており、農村部では住民や家畜が命の危機にさらされているという。

 ペルナンブコ(Pernambuco)州では66市町村で川が完全に枯渇する非常事態に陥り、水を求めて集まった動物たちがぬかるみをさまよっている。州内のダム貯水量が激減する一方で、飲料水を運搬するトラックの運転手が特定の候補者への投票を約束させるなど、汚職が横行しているという。(c)AFP

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