【4月3日 AFP】ロシア非常事態省によると、シベリア(Siberia)西部で2日、同国の民間航空会社UTairの旅客機ATR72が離陸直後に墜落し、乗員4人乗客39人のうち31人が死亡した。産油地帯のスルグト(Surgut)に向けてチュメニ(Tyumen)の空港を離陸してわずか数分後、45キロの地点で墜落した。

 チュメニの非常事態当局は声明で、「12人が重傷、31人が死亡した」と説明した。UTairは、空港から1.5キロの地点に緊急着陸しようとしたところ墜落したとしている。

 インタファクス通信(Interfax)によると、ある空港警備関係者は、地上から約100メートルの高さまで上昇したところで、航空管制官との通信が途絶えたと話した。また、空港関係者は「恐らく離陸時に技術的なトラブルが発生し、緊急着陸を試みたのではないか」と語った。墜落したATR72はフランスとイタリアの合弁会社が製造した航空機。(c)AFP/Dmitry Zaks