【3月26日 AFP】米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、チリ中部で25日午後7時37分(日本時間26日午前7時37分)ごろ、マグニチュード(M)7.1の地震が発生した。

 震源はチリのマウレ(Maule)地方タルカ(Talca)の北西約32キロ。USGSは当初マグニチュードを7.2と発表したが、その後7.1に変更した。

 チリ当局者によると、死者や大きな被害の報告は入っていないという。だが当局は津波の恐れがあるとして、2010年2月にもM8.8の大地震に見舞われたチリ中部に避難命令を発令した。2010年の地震では、避難命令が遅れたために津波で多くの犠牲者が出たとして、当局が批判されていた。

 米国の太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)は「太平洋全域に影響を及ぼす破壊的な津波が発生する恐れはない」と発表した。

 チリの報道によると、タルカ周辺では停電が発生し、電話線も被害を受けた。また首都サンティアゴ(Santiago)でも高層ビルが揺れ、市内のショッピングセンターやスーパー、サッカーの試合が行われていたスタジアムにいた人びとは恐怖にとらわれた。(c)AFP