【12月21日 AFP】フィリピン南部を襲った台風21号(アジア名:ワシ、Washi)の死者・行方不明者が20日、1000人を超える中、ミンダナオ(Mindanao)島のイリガン(Iligan)では死者の集団埋葬が始まった。

 黄昏時、第1陣として2台のダンプカーが墓地に到着。身元が確認され棺桶に入れられた38遺体が埋葬された。地元当局は、耐えがたい腐敗臭が垂れこめ、伝染病への懸念が持ち上がった19日、集団墓地への埋葬を開始すると発表。だが激しい批判を受け、急きょ、アパートのように1つずつ壁で仕切った墓地がしつらえられた。

 政府発表によると、20日現在、死者は957人、行方不明者は49人となっている。(c)AFP