【10月26日 AFP】米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官は24日、干ばつ被害を受けている東アフリカに対し、1億ドル(約80億円)の追加食糧支援を行うと発表した。東アフリカでは、無政府状態の続くソマリアを中心に、数百万人規模の人びとが餓死する危険性も出ている。

 米国の外国支援予算は少ないが、クリントン長官は、世界的食料不足の長期的原因の解消を目指す取り組み「Feed the Future(将来の食を守る)」を掲げるバラク・オバマ(Barack Obama)政権にとって、食糧安全保障は最重要課題の1つだと述べた。

 オバマ政権はすでにアフリカ大陸北東部の「アフリカの角(Horn of Africa)」の食糧危機に対する支援として、6億4700万ドル(約490億円)を拠出している。

 クリントン長官は支援の詳細については触れなかったが、これまでの6億4700万ドルは世界食糧計画(World Food ProgramWFP)などの支援機関・団体に提供されている。(c)AFP/Shaun Tandon