【10月21日 AFP】米カリフォルニア(California)州で20日、毎年恒例の地震避難訓練「グレート・カリフォルニア・シェークアウト(Great California ShakeOut)」が行われ、約820万人が参加した。

 くしくも訓練から数時間後、同州サンフランシスコ(San Francisco)で、バークレー(Berkeley)から3キロ地点を震源とするマグニチュード(M)3.9の地震が発生。揺れはサンフランシスコからイーストベイ(East Bay)地区にかけての広い地域で感じられ、市民の間には緊張が走ったものの、負傷者は出なかった。同州でM4程度の地震は珍しくないが、通常は震源は人口密集地から離れている。

「グレート・カリフォルニア・シェークアウト」は、大地震が起きたとの想定で行われる全州規模の避難訓練で、各ビルでは管理責任者が地震の発生を宣言し、ビル内にいる人々に机の下にもぐるよう呼びかけた。

 地質学者らによると、カリフォルニア州で今後30年以内に壊滅的な被害を伴う地震が発生する可能性は99%だ。M7.8の地震に見舞われた場合、死者は1800人、負傷者5万人に上り、建物30万棟が倒壊すると予測されている。

 1989年にサンフランシスコで起きたM6.9の地震では67人が、94年にロサンゼルス(Los Angeles)で起きたM6.7の地震では約60人が死亡している。(c)AFP