【9月4日 AFP】(一部更新)台風12号(アジア名:タラスTalas)は4日、西日本各地で河川の氾濫や土砂崩れを引き起こし、共同通信(Kyodo)によると、これまでに20人が死亡、50人以上が行方不明となっている。

 また、土砂崩れや橋の損壊などで、少なくとも約3600人が孤立しているほか、消防庁によると、避難を余儀なくされた人の数は関西を中心に3万人に上る。

 最大瞬間風速30メートルの勢力で3日に近畿・四国地方に上陸した台風12号は、近年でも最悪となる被害を各地にもたらした。中には土砂崩れによって道路が寸断され、被災現場に近づけない地域もあるため、今後、犠牲者の数がさらに増えることが予想される。

 こうした事態に対処するため、政府は4日、非常災害対策本部を立ち上げた。

 気象庁によると、台風12号は日本海に向かってゆっくりと北上しているが、関西では前月30日夜以降、1800ミリを越える雨量を記録した地域もあることから、今後も土砂崩れに警戒するよう呼びかけている。(c)AFP