【8月28日 AFP】米東海岸を襲うハリケーン「アイリーン(Irene)」は、これまで8人が死亡する被害を出したあと、ニューヨーク(New York)市を直撃する進路をとっている。また、約90万人が停電の影響を受けている。

 アイリーンは最大風速約39メートルと勢力が弱まったものの、現地時間午前8時に米ノースカロライナ(North Carolina)州のケープ・ルックアウト(Cape Lookout)に上陸時も、依然としてカテゴリー1の勢力を維持していた。

 これまでのハリケーンによる死者は、倒木で死亡した11歳の少年を含め、米東海岸沿岸部で少なくとも8人に上っている。また、約90万人近くの人びとが停電に見舞われ、航空便の欠航は8000便に上り、約200万人が避難している。

 アイリーンはニューヨーク地区も直撃する見込みで、ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長は住民37万人に対する異例の避難命令を出した。また、隣のニュージャージー(New Jersey)州でも、クリス・クリスティー(Chris Christie)州知事が100万人以上の住民に避難命令を出した。

 ニューヨーク当局者は地下鉄とバスの運行も中止。アイリーンの接近するニューヨーク市は、ゴーストタウンと化している。(c)AFP/Sebastian Smith