【8月17日 AFP】異例の長期間にわたって定期検査の調整運転を続けていた北海道電力(Hokkaido Electric PowerHEPCO)の泊原子力発電所3号機が17日午後4時、営業運転に移行した。東日本大震災による東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の事故後、定期検査中だった全国の原発としては初の営業運転再開となった。

 泊原発3号機は1月に定期検査に入り、3月7日に原子炉を起動して調整運転を開始した。3月11日に東日本大震災が発生した後は、調整運転という位置づけで、事実上はフル稼働していた。

 原子力安全委員会は11日、泊原発3号機の営業運転再開を了承していた。北海道の高橋はるみ(Harumi Takahashi)知事は道内での議論を経て17日、経済産業省に営業運転移行を容認する意向を正式に伝えた。これを受け、経済産業省原子力安全・保安院は北海道電力に定期検査終了証を交付し、泊原発3号機は正式に営業運転に移行した。(c)AFP