【7月23日 AFP】米東部ニュージャージー(New Jersey)州ニューアーク(Newark)では22日、42度の猛暑を記録した。同地域としては1931年以来、観測史上最高で、米国立測候所(National Weather ServiceNWS)が米東海岸で報告した気温としても最高となった。

 現在、米南南部のテキサス(Texas)州から北東部のメーン(Maine)州まで、米国50州の半分を超える州で猛暑に対する警報が出ており、記録的な高温と湿度でこの1週間で少なくとも22人が死亡した。

 1週間前に中西部に熱波が発生して以来、同時に34州で高温についての注意勧告が出ていた。その後、熱波は東に移動した。

 米ワシントンD.C.(Washington D.C.)郊外のダレス国際空港(Dulles International Airport)でも、1962年の開港以来最高の41度を記録した。ワシントン市内の屋外の温度計が示した気温は38度だったが、高い湿度のために体感温度は47度程度まで上がり、市民たちは逃げ込むようにプールや冷房の効いたショッピングモールへ足を運んだ。市内を走る鉄道やバスなどの公共交通では普段、車内で飲料を飲むことを禁じているが、ボトル入りの水に限り24日の夜までこの規則を解禁した。

 ニューヨーク(New York)市当局は、冷房の効いた公共施設の中に涼める休憩所を設置し、「熱波で身体的不快感を感じている」市民に開放した。

 猛暑と高い湿度は、多少は温度の低い空気を伴った前線が入り込んでくることが予想されているこの週末まで続く見込み。(c)AFP/Karin Zeitvogel