【7月20日 AFP】国連(UN)は20日、ソマリア南部の反政府勢力が制圧している2地域で、飢餓が発生していると宣言した。最大で35万人が、過去20年間のアフリカで最悪の食糧危機の影響を受けている。

 ソマリアを含む「アフリカの角」と呼ばれる地域全体では、干ばつの被害を受けた人は1000万人を超えている。

 国連人道問題調整部(OCHA)によると、国連が飢餓を宣言したのはソマリア南部のバクール(Bakool)地方とシェベリ川下流(Lower Shabelle)地方。どちらも国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の影響を受けた反政府イスラム武装勢力アッシャバブ(Al Shabaab)の支配下にある。

 関係者らは、緊急に対策をとらなければ、飢餓地域は拡大する恐れがあると警告している。(c)AFP/Otto Bakano