【7月16日 AFP】インドネシア・スラウェシ(Sulawesi)島のロコン山(Mount Lokon)が14日夜(日本時間15日未明)に噴火を始めてから、これまでに避難した住民は4600人を超えた。

 ロコン山は16日朝も、上空800メートルの高さまで火山灰を吹き上げ、轟音を響かせている。

 災害対策当局によると警戒レベルは最高となっている。住民は6か所の避難所に分かれて避難している。これまでのところ、噴火が直接の原因となって死亡した人はいない。災害対策当局は3億ルピア(約280万円)の緊急資金の支出や救援物資の分配、救援要員の配置などを行って被災者を支援している。

 標高1580メートルのロコン山は、インドネシアで最も活発な活火山のひとつ。1991年に噴火した際にはスイス人観光客1人が亡くなっている。インドネシアでは昨年、ジャワ(Java)島中部にある同国で最も活動の激しい活火山ムラピ(Merapi)山が噴火を繰り返し、350人以上が死亡した。(c)AFP

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