【6月13日 AFP】4日に噴火が始まった南米チリのプジェウエ(Puyehue)火山の噴煙は、強風に乗って太平洋を9400キロ横断し、12日にはニュージーランドやオーストラリア南部に達した。この影響で両国の空の便は欠航が相次いだ。

 豪カンタス航空(Qantas Airways)は同日、オーストラリア南東部のタスマニア島(Tasmania)、ニュージーランドのクライストチャーチ(Christchurch)、クイーンズタウン(Queenstown)、ウェリントン(Wellington)の発着便をすべて欠航にした。その後、南部メルボルン(Melbourne)とニュージーランド・オークランド(Auckland)発着便にも欠航の範囲を広げた。

 豪AAP(Australian Associated Press)通信によると、欠航で約3万人に影響が出た。ただし、13日はバージン・オーストラリア航空(Virgin Australia)が一部で運航を再開すると発表している。カンタスも13日早朝に状況を見て判断するという。(c)Madeleine Coorey

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