【5月18日 AFP】国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)は17日、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所事故の調査のため、24日から6月2日まで専門家の国際チームを派遣すると発表した。

「十数か国からのIAEA専門家や国際的な専門家、約20人のチームが、日本を5月24日から6月2日までの日程で訪れる」と、IAEAは声明で述べた。

 調査団の団長は、英原子力施設検査局(NII)のマイク・ウェイトマン(Mike Weightman)長官。福島県などで実態調査を行う。事故から得られる教訓を精査するとともに、日本当局と専門分野での経験や知見を共有するという。

 ウェイトマン氏のまとめた報告書は、6月20~24日にオーストリア・ウィーン(Vienna)で開かれるIAEA主催の閣僚級会合で発表される。この会合では「世界の原子力安全フレームワークの再検討と強化」が行われる予定で、「報告書は重要な資料になる」とIAEAは述べている。

 枝野幸男(Yukio Edano)官房長官も同日、IAEA調査団の受け入れを発表した。(c)AFP