【4月28日 AFP】米中南部を27日、竜巻を伴う暴風雨が襲い、これまでに少なくとも70人が死亡、多数の建物が倒壊した。

 アラバマ(Alabama)、アーカンソー(Arkansas)、ケンタッキー(Kentucky)、ミシシッピ(Mississippi)、ミズーリ(Missouri)、テネシー(Tennessee)、オクラホマ(Oklahoma)の各州は非常事態を宣言し、被災者救助とがれき撤去のため州兵を動員した。

 最も被害が大きかったのは南部のアラバマ州で、州当局は同州だけで45人が死亡したと発表。バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、連邦政府は同州への支援を急ぐと約束した。

 米国立測候所(National Weather ServiceNWS)の初期報告によると、GMT27日正午~28日午前2時(日本時間27日午後9時~28日午前11時)の間に110件を超える竜巻の発生が確認された。

 NWSは、竜巻、ひょう、鉄砲水、雷の各警報をアラバマ、ジョージア(Georgia)、ミシシッピの各州に出していた。また、暴風雨が五大湖からメキシコ湾岸、大西洋岸の計21州を襲う可能性があるとも警告していた。(c)AFP