【4月14日 AFP】東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所から半径10キロ圏内で14日、福島県警による行方不明者の捜索が始まった。

 防護服に身を包んだ機動隊員約300人が10キロ圏内に入り、ゴーストタウン化した街で行方不明者を捜した。10キロ圏内の本格的な捜索は東日本大震災発生後初めて。

 警察では、これらの地域にはまだ多くの遺体が手付かずのまま放置されているとみている。発見された遺体が放射能を帯びている場合は、検視や火葬・埋葬の前に放射性物質の除染処理をする必要があるという。

 福島第1原発では、放射能汚染水の海への流出を防ぐ鉄板シルトフェンスの設置作業や、坑道にたまった汚染水を復水器に移す作業が行われている。(c)AFP/Hiroshi Hiyama