【4月2日 AFP】汚染の封じ込め作業が続く東京電力(Tokyo Electric Power Co.TEPCO)福島第1原子力発電所で2日、2号機の取水口付近にある電源ケーブルを納めた「ピット」と呼ばれるコンクリート製の立て坑の亀裂から、高放射線量の汚染水が海に直接流出しているのが発見された。東京電力が同日、発表した。

 東京電力によると、2日午前9時半ごろ、2号機付近のピットで作業員が高線量の水たまりを発見した。また、ピットには約20センチほどの亀裂があり、中にたまった水が海に流出していることを確認したという。水からは、毎時1000ミリシーベルトを超える高い放射線量が測定された。

 東電は、ひび割れをコンクリートで埋めて水の流出を止める準備や、付近の海水を採取して汚染の濃度を調べる準備を進めている。また、これまでの4地点での海水の採取に加え、沖合15キロの地点3か所でも新たに海水の採取を始め、汚染量を測定するという。(c)AFP