【4月2日 AFP】深刻な状況が続く東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所で、放射性物質で汚染された大量のたまり水を回収し、貯留する場所として、静岡県の清水港で海釣り公園として利用されている人工の浮島「メガフロート」(大型浮体式海洋構造物)を東京電力が譲り受け、使用する案が検討されていることが1日明らかになった。

 メガフロートは鋼鉄製で、長さ136メートル、幅46メートル、高さ3メートル。浮いたまま内部に最大1万トンの水をためることができる。静岡市の小嶋善吉(Zenkichi Kojima)市長は記者会見で、緊急性が高いので譲渡することにしたと語った。メガフロートは福島第1原発近くまでえい航される。

 福島第1原発では敷地内の地下水から、国の安全基準値の1万倍という高いレベルの放射性ヨウ素131も検出されている。(c)AFP