【3月29日 AFP】問題が続出している福島第1原子力発電所について、東京電力が仏電力公社(EDF)、仏原子力大手アレバ(Areva)、仏原子力庁(Atomic Energy CommissionCEA)に支援を要請したことが28日明らかになった。

 エリック・ベッソン(Eric Besson)仏産業・エネルギー・デジタル経済担当相が同日、RTLラジオに対し明らかにしたもので、「東電が初めてわが国の企業に支援を求めてきたことをうれしく思う」と述べた。

 高濃度の放射性物質を含んだ水が原子炉のタービン建屋から漏出している事態については、「極めて深刻だ」との見方を示した。

■放射性物質を含む水処理の専門家を要請

 ベッソン氏はまた、東電から「放射性物質を含む汚染水の処理に関する専門家の派遣」を要請され、アレバが専門家2人を派遣する予定だとした上で、「この困難な状況のなか、必要なだけの人数の専門家を派遣する準備がある」と述べた。

 アレバはAFPに対し、必要な専門知識を伝授するため、東電と何度もやりとりしていることを明らかにしている。

 国内58基の原発を運営するEDFは18日、作業ロボットなど130トンもの特殊機材を東電に送ると発表している。(c)AFP

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