福島第1原発に陸自ヘリが水投下、続けて地上放水へ
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【3月17日 AFP】(一部更新)陸上自衛隊は17日午前、東京電力福島第1原子力発電所の3号機に、ヘリコプターで4回にわたって水を投下した。使用済み核燃料から放射性物質が放出されないよう貯蔵プールに水を入れて冷却するため。
最大で7.5トンの水が入るバケツを搭載したCH47チヌーク(Chinook)が原発の上空を飛んで水を投下した。
この後、警視庁機動隊の高圧放水車による地上からの放水を行う予定。ヘリからの水投下後に記者会見した北沢俊美(Toshimi Kitazawa)防衛相は、自衛隊の大型消防車11台と米軍から提供されたポンプが現場に向けて移動中で、放水作業に加わると述べた。
東電は17日の会見で、自衛隊のヘリが16日に行った観測から、4号機の使用済み核燃料貯蔵プールには水が残っているようだと述べた。これに先だっては、福島原発につながる東北電力の送電網を復旧して原発に電力を供給することに全力を尽くしていることも明らかにしている。電力が復旧すれば、冷却用の給水ポンプを稼働させられる。
原子力安全・保安院は、3号機と4号機の使用済み核燃料貯蔵プールの水温が上がり、水位も低下して燃料の一部が水面の上に出ている可能性があるため、プールへの注水が最優先課題だと指摘していた。自衛隊ヘリによる水の投下は前日も行われる予定だったが、放射線と風が強かったため中止されていた。(c)AFP/Shingo Ito
【動画】無惨な姿となった福島原発(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)
最大で7.5トンの水が入るバケツを搭載したCH47チヌーク(Chinook)が原発の上空を飛んで水を投下した。
この後、警視庁機動隊の高圧放水車による地上からの放水を行う予定。ヘリからの水投下後に記者会見した北沢俊美(Toshimi Kitazawa)防衛相は、自衛隊の大型消防車11台と米軍から提供されたポンプが現場に向けて移動中で、放水作業に加わると述べた。
東電は17日の会見で、自衛隊のヘリが16日に行った観測から、4号機の使用済み核燃料貯蔵プールには水が残っているようだと述べた。これに先だっては、福島原発につながる東北電力の送電網を復旧して原発に電力を供給することに全力を尽くしていることも明らかにしている。電力が復旧すれば、冷却用の給水ポンプを稼働させられる。
原子力安全・保安院は、3号機と4号機の使用済み核燃料貯蔵プールの水温が上がり、水位も低下して燃料の一部が水面の上に出ている可能性があるため、プールへの注水が最優先課題だと指摘していた。自衛隊ヘリによる水の投下は前日も行われる予定だったが、放射線と風が強かったため中止されていた。(c)AFP/Shingo Ito
【動画】無惨な姿となった福島原発(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)