【3月16日 AFP】フィリピンで14日、福島第1原発の事故による放射能汚染がフィリピンでも発生するなどというデマを伝えるチェーンメールが出回り、生徒を早退させる学校が相次ぐなどの騒ぎに発展し、政府が公式にメールの内容は間違いだと発表する事態になった。

 偽情報は、フィリピンで広く普及している携帯電話のテキストメッセージやソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)などを通じて広まった。内容は「(日本の原発からの)放射能が今日の午後4時ごろフィリピンに到達。親しい人にも知らせて」というものだった。

 ライラ・デリマ(Leila de Lima)法相は、国家警察捜査局(NBI)に対しデマメールの発信元を突き止めるよう指示。デマを流布した者に対しては法的措置も辞さないと警告した。(c)AFP