【3月16日 AFP】オーストラリアのジュリア・ギラード(Julia Gillard)首相は16日、東北地方太平洋沖地震の救援活動で現地入りしていた同国の緊急援助隊員2人が、低レベルの被ばくをしたと発表した。

 オーストラリアの救援隊は、ヘリコプターの回転翼に氷が付着したため、福島第1原子力発電所の避難対象地域から20キロ以上離れた地域に着陸したが、隊員がはいていた長靴から微量の放射線が検出されたという。福島第1原発の事故をうけ、同原発から20キロ圏内には避難指示が出ている。

 また、ギラード首相は、地震・津波発生時に現地にいたとみられるオーストラリア人145人の安否が確認できていないことを明らかにした。

 福島第1原発では冷却装置が破壊され、6基ある原子炉のうち4基で爆発や温度の上昇が相次ぐ異常事態に陥っている。(c)AFP