【1月19日 AFP】国連(UN)は19日、モンスーンによる洪水で100万人が被災したスリランカに対する緊急援助のため、各国に計5100万ドル(約42億円)の拠出を呼び掛けた。

 スリランカの災害管理当局によると、洪水でこれまでに43人が死亡、4人が行方不明になっている。水が引いたため国が設置したキャンプに避難している人は19日までに1万人以下になった。

 打撃を受けたのは同国北部、中央部と東部。北部と東部は長年続いた反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」と政府軍との戦闘が2009年に終結し、生活を再建している途上だった。また両地域は、2004年のスマトラ沖地震による大津波でも大きな被害を受けた。
 
 現在、国連緊急援助調整官室(OCHA)のキャサリン・ブラッグ(Catherine Bragg)室次長が21日まで3日間の日程で被災地を訪問している。(c)AFP

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