【12月6日 AFP】(一部更新、写真追加)南米コロンビア第2の都市メデジン(Medellin)北部で5日、地滑りが発生し、赤十字(Red Cross)によると150人~200人が行方不明となっている。

 地滑りは現地時間5日午後2時(日本時間6日午前4時)ごろ、メデジン北部べジョ(Bello)のラ・ガブリエラ(La Gabriela)地区で発生した。3階建ての住宅10棟が土砂に埋もれたとみられる。コロンビアでは日曜の昼食を家族でともに過ごす習慣があることから、各家庭には当時15~20人が集まっていた可能性が高いという。

 メデジンは盆地にある都市で、貧困層は山の斜面に建てられた住居に住むが、こうした土地は大雨に弱いうえ、住居そのものも不安定な建築が少なくない。

 コロンビアではここ数週間、豪雨が続き、少なくとも176人が死亡、225人が負傷したほか、150万人が避難生活を余儀なくされている。隣国ベネズエラでも、豪雨で洪水やトンネルの崩落などが発生し、これまでに34人が死亡、9万人が避難している。

 豪雨の原因は、太平洋赤道域の海面水温が平常時よりも低くなる「ラニーニャ現象」とみられている。(c)AFP