【11月2日 AFP】英エネルギー大手BPが2日発表した2010年7~9月期決算によると、メキシコ湾(Gulf of Mexico)で起きた原油流出事故関連の同四半期の追加支出は約77億ドル(約6200億円)で、同事故関連の累計支出は予想を上回る399億ドル(約3兆2200億円)に達した。

 純利益は17億8500万ドル(約1439億円)で、前四半期の169億ドル(約1兆3600億円)の損失からは改善した。

 一方、三井物産(Mitsui & Co.)傘下の三井石油開発(Mitsui Oil Exploration、本社:東京都港区)は2日、同社の完全子会社である米MOEX USAの完全子会社、MOEX Offshore 2007が、BPから原油流出事故関連費用として、同日時点で累計18億9800万ドル(約1533億円)の請求書を受領していると発表した。

 三井石油開発は、今回の事故について多くの調査が進行中だとして、支払いを留保している。事故が起きた油井の権益はMOEX Offshore 2007が10%、米国のアナダルコ・ペトロリアム(Anadarko Petroleum)が25%、残りをBPが持っている。(c)AFP