【10月27日 AFP】(一部更新・写真追加)インドネシア・ジャワ(Java)島中部のムラピ(Merapi)山が26日、3回にわたって噴火した。現場に近いジョクジャカルタ(Yogyakarta)にある病院関係者によると、この噴火によりこれまでに少なくとも25人が死亡した。数千人が避難しており、死者は今後増えるおそれもある。

 この病院関係者は、死亡者にはこの地方のしきたりにより「山の番人」を務めていた長老マリジャン(Marijan)氏と、報道関係者1人、ボランティア2人が含まれていると語った。これに先立ち地元の医師が、乳児1人が火山灰による呼吸障害で死亡したと明らかにしていた。

 マリジャン(Marijan)氏宅で、火砕流に巻き込まれたと見られる12人の遺体が発見されていた。この家は南側斜面のスレマン(Sleman)地区にあり、噴火口からはわずか4キロしか離れていなかった。

 政府は25日、警戒レベルを最高の「危険」に引き上げ、周辺住民に避難命令を出していた。(c)AFP