【10月26日 AFP】チリ北部サンホセ(San Jose)鉱山から救出された作業員33人は25日、首都サンティアゴ(Santiago)の大統領府に招かれ、生還を記念した式典に出席した。

 黒いスーツを着込んだ33人は、救助順に、地下で迎えた独立200周年の記念メダル、救出用カプセル「フェニックス」の小型模型およびチリ国旗を、セバスティアン・ピニェラ(Sebastian Pinera)大統領から贈られた。なお、作業員中唯一のボリビア人、カルロス・ママニ(Carlos Mamani)さんにはボリビア国旗が授与された。

 続いて、市内の国立競技場で、作業員チームと政府・救出関係者混成チームのサッカー親善試合が行われた。  

 作業員チームは白のジャージ、ピニェラ大統領率いる混成チームは赤のジャージで、背番号はどれも、生還した33人を記念して「33」だ。

 試合は、作業員チームの敗北に終わった。ピニェラ大統領は、「われわれは事前に、勝った側は大統領府に入り、負けた側は閉じ込められていた地下に戻るということで合意していた。ということは、また彼らを救出しにいかねばならないということだ」とジョークを飛ばした。(c)AFP/Paulina Abramovich