【10月13日 AFP】米政府は12日、メキシコ湾(Gulf of Mexico)の原油流出事故を受けた海底油田の掘削凍結措置を解除すると発表した。ただし、厳格化された安全規則に適合することが条件となる。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、4月に起きた英エネルギー大手BPの石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン(Deepwater Horizon)」の爆発事故のあと、海底油田の掘削を11月末まで凍結するよう命じていた。この事故では11人が死亡、米史上最悪の原油流出を招いた。

 内務省が定めた新規制では、事業者に対し、掘削作業と作業場における安全性の徹底、原油流出を防止するための仕組みの整備、原油が流出した場合の対応策の整備を義務づけた。また、海底油田の掘削を計画しているすべての事業者の最高経営責任者(CEO)は、掘削施設が既存・新規のすべての規則に適合していることを当局に証明しなければならなくなった。(c)AFP/Karin Zeitvogel