【9月26日 AFP】チリ北部、サンホセ(San Jose)鉱山の落盤事故で地下630メートルに閉じ込められて数週間になる作業員33人が、救出後にテレビや新聞のインタビューを受けることを想定し、取材トレーニングを受けることになった。

 一時は生存が絶望視されたものの事故から数日後に生存が確認された作業員らは新聞の一面を飾った。国内テレビは関連のニュースを休みなく放送しており、作業員らは一躍、時の人となっている。

 当局は21日、作業員たちが救出された暁にはメディアがいっそう殺到することが予想されることから、取材攻勢にうまく対処するために前もってトレーニングを受けておくことが役立つだろうと発表した。

 事故以来、作業員たちの精神面、感情面の管理を受け持っている心理学者、アルベルト・イトゥーラ(Alberto Iturra)氏によると、地下にいる作業員らは閉回路テレビの映像を通じて、落ち着いてインタビューを受ける方法や、分からなかった質問を取材者に尋ね直す方法、答えたくない質問には答えたくないと述べる方法などについて講義を受ける。(c)AFP