【9月3日 AFP】米南部ルイジアナ(Louisiana)州沖160キロのメキシコ湾(Gulf of Mexico)の原油掘削施設で2日午前9時(日本時間同午後11時)ごろ、爆発があった。

 原油掘削施設は、米マリナー・エナジー(Mariner Energy)の施設。爆発直後、炎が同施設を飲み込み、黒煙が立ち上った。当時13人が働いていたが、全員海に飛び込み、ヘリコプターに救助されて病院に搬送された。重傷者は1人もいないという。

 現場を撮影した写真には、救命胴衣を着用した13人が肩を組んで波間に浮かびながら救助を待っている様子が映し出されている。

 作業員らは、避難直前に油井を閉鎖したが、漏れた原油の薄い帯が約1.6キロにわたり確認されたという。現場に急行した消防隊は約5時間後に火を消し止めたが、その後沿岸警備隊が到着した際には油の帯は見えなくなっていた。

 周辺海域が、英エネルギー大手BPの掘削施設で起きた原油流出のダメージから回復していない段階での新たな事故に、石油・天然ガス産業への新たな批判が噴出している。(c)AFP/Matt Davis