【8月25日 AFP】チリ当局者は24日、同国北部コピアポ(Copiapo)近郊のサンホセ(San Jose)鉱山の落盤事故で、地下700メートルに閉じ込められている作業員33人の救出計画をまとめた――しかし、救出までに3、4か月かかりそうだという見通しは、地下の作業員たちには伝えられていないという。

 救出作戦責任者のAndres Sougarret氏は、地下700メートルの深さまで脱出用の穴を掘削する作業を「今週末までに」開始する予定だと語った。

 同氏の発表した計画は、直径33センチの新たな穴を掘った後に、穴を外側に倍に広げるというもの。これで煙突大の穴を作り、閉じ込められた作業員を1人ずつ救助する。

 しかし、この計画には3、4か月かかる見通しで、作業員たちがこのような長期間を持ちこたえられるのか、懸念の声も上がっている。

 同氏は、遅ければクリスマスごろまで狭いシェルターの中で救助を待ってもらう見通しについて、地下の作業員たちには伝えない方針を決めたという。

 地下の作業員たちが避難しているシェルターは、長いトンネルの片隅に設置された場所で、サイズはリビングルーム程度。水や食糧は、ドリルで開けられた細い穴から届けられる。また、地下の作業員と地上の家族が会話をできるように、穴の中を通信ケーブルが通された。(c)AFP/Moises Avila Roldan