【8月15日 AFP】ロシア非常事態省は14日、同国で発生した森林・泥炭火災の面積は、ピークだった1週間前のおよそ4分の1になったと発表した。

 依然として480か所の計5万6000ヘクタールが燃えているが、火災面積は13日から1万ヘクタールほど減少し、最も広かった1週間前の約20万ヘクタールのおよそ4分の1になった。

 モスクワから東に約500キロのサロフ(Sarov)の核研究施設、さらにいずれもウラル(Ural)地方にあるスネジンスク(Snezhensk)の核研究施設とマヤク(Mayak)の核燃料再処理施設周辺でも、延焼の拡大は食い止められている模様だ。

 セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)非常事態相は、「潜在的に危険のある施設は森林火災から十分に守られており、危険はない」と述べた。

■米国からの救援物資届く
 
 一方、米国からの援助物資が14日、初めてロシアに到着した。

 ロシア外務省によると、米空軍のC130輸送機2機と、米カリフォルニア(California)州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)が送ったチャーター機が、相次いでモスクワ(Moscow)郊外のブヌコボ空港(Vnukovo Airport)に到着した。

 さらにC130輸送機が「数日中に」2回、チャーター機1便が今週中に到着する予定だという。米国務省はロシアへの援助総額は450万ドル(約3億9000万円)になるとしている。(c)AFP/Stuart Williams

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