【7月2日 AFP】今季第1号のハリケーン「アレックス(Alex)」は1日、メキシコ北東部で勢力を弱め熱帯暴風雨になった。

 アレックスは「カテゴリー2」の勢力で30日深夜にメキシコ北東部のタマウリパス(Tamaulipas)州に上陸。同州の州都シウダビクトリア(Ciudad Victoria)では、住民25万人のほぼ全てが停電と断水に見舞われ、通信も一時途絶した。沿岸部は広範囲で洪水に見舞われ、学校は休校になった。1日も多くの住民が避難所に残っている。

 タマウリパス州に隣接するヌエボレオン(Nuevo Leon)州モンテレイ(Monterrey)市では1人が溺れて死亡。また、メキシコ湾(Gulf of Mexico)で行われている原油流出事故の対応作業も一時中断された。

 メキシコ気象当局は、2日までは強い風雨や波浪が続く恐れがあるとして引き続きの警戒を呼び掛けている。

 アレックスの被害では前週末、メキシコのユカタン(Yucatan)半島、ニカラグア、グアテマラ、エルサルバドルを通過した際に少なくとも11人が死亡している。(c)AFP